【問題付き♪】8月第二週開校日&講師在室予定のお知らせ☆
こんにちは!津田沼教室ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
衛生担当の渡邊です☆
台風5号が来ていましたが、今日も津田沼教室は通常通り講義が行われています♪
台風が通りすぎたあとは・・・台風一過でとても暑くなりますよね。
明日も気温が上がりそうなので、体調には十分注意しましょう!
本日は、その暑い夏!にちなんで、この方から問題とプチアドバイスをもらいました♪
暑さが続きますが、夏バテしていませんか?
水分補給をかかさず、熱中症に気を付けて頑張っていきましょう!
さて、暑さが続くそんな毎日ですが、人間だけではなく、医薬品にも暑さに弱いものがあります。
例えば坐剤は、基剤の性質によって差はありますが、主に体温や分泌液によって溶け、薬効を発揮します。
体内だけで溶ければ問題はありませんが、例えば、夏の日差しを浴びた車の中などの60度を超えるような環境下では、当然、座薬も溶けしまいます。
家に戻って冷蔵庫に入れて保存すれば、また固まることになりますが、このとき基剤と薬効成分が比重などの違いで分離してしまい、薬効成分の濃度に偏りができてしまいます。
頓服で小児に用いる場合など、座薬を二分して用いることがありますが、こうした場合では効果がでなかったり、副作用が強くでる可能性があります。
また軟膏でも同様に、ワセリン、ラノリンといった基剤と薬剤が分離し、チューブの中で薬効成分濃度が偏るという報告もあります。
今の時期、座薬や軟膏が処方され、これらの医薬品を持ち歩く場合などは特に注意が必要です。
早めに持ち帰り、湿気を避けて冷暗所に保存するのがよいでしょう。
ということで、ここで坐剤に関する実践問題を解いてみましょう!
3歳女児。体重15 kg、熱性けいれんの既往あり。微熱があったため来院し、以下の処方を受けた。
(処方)
ダイアップ®坐剤6 mg(注1) 3個
熱発時1回1個1日2回まで
アンヒバ®坐剤100 mg(注2) 3個
熱発時1回1個1日2回まで
※注1:ジアゼパム6 mgを含む坐剤、添加物:マクロゴール4000、マクロゴール1540
※注2:アセトアミノフェン100 mgを含む坐剤、添加物:ハードファット
【問】
処方された薬物の特徴として、最も適切なのはどれか。2つ答えよ。
1 アンヒバ®坐剤は、体温で溶解する。
2 女児の熱が37.5℃になったため、ダイアップ®坐剤を投与後、すぐにアンヒバ®坐剤を投与した。
3 ダイアップ®坐剤に添加されるマクロゴールは、油脂性基剤である。
4 ダイアップ®坐剤は、室温で保存できる。
解 答:2、4
ダイアップ®坐剤の成分ジアゼパムは、脂溶性が高い薬物である。
アンヒバ®坐剤の添加物のハードファットは油脂性基剤である。
そのため、アンヒバ®坐剤を先に使用すると、その基剤にジアゼパムが溶け込み、ジアゼパムの吸収が妨げられてしまう。
1 正。アンヒバ®坐剤に添加されるハードファット(ウイテプゾール)は油脂性基剤であり、体温で溶解するため、冷暗所に保存する。
2 誤。ダイアップ®坐剤を入れ、30分以上たってからアンヒバ®坐剤を使用する。
3 誤。ダイアップ®坐剤に添加されるマクロゴールは、水溶性基剤である。
4 正。ダイアップ®坐剤に添加されるマクロゴールは、分泌液で溶解するため、室温で保存する。
勝負の夏、暑さに負けず、乗り切りましょう!
今週も以下の予定で津田沼メンバーが在室しております!
勉強相談などありましたらぜひお声掛け下さい☆
【教室開放時間】
平日 8:30~19:00
土日 10:00~17:00
※8/8(火)現在の予定です。一部変更が出る場合がございますので、事前に教室にご連絡いただけましたら幸いです。